中間法人 応用日本語教育協会(Applied Japanese Language Education Association)

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STBJのテスト形式

STBJのテストは、「客観テスト」であり、基本的には設問に対して4肢選択による解答をマークシート解答用紙に記入する方式が採られています。

STBJでは、さまざまな能力や知識のレベルを測定し、受験者の総合的な「実践ビジネス活動能力」を判定するので、次のような7種類のテストによって行います。

 

テスト1  発話能力テスト(1)

テスト1は、「状況にふさわしい発話」を「音声による4種類の発話例」から選択するテストです。

テスト1で「正しい答」が選択できるということは、「日本語の聴解能力」ばかりでなく、「状況や場面にふさわしい言語使用」が可能であることを証明すると考えます。

測定の対象は、以下3種類の実践的なコミュニケーション能力になります。

 

「発話能力」の測定には、実際のコミュニケーションを行って、それによって能力を測定することが理想的ですが、受験者が多数に及ぶ「標準テスト」の場合は、その実施が不可能ですから、発話例を4例示し、その中から「最もふさわしい発話」を選択できるということは、「正しい発話」ができる能力がある証拠となると考え、「発話能力」測定の資料とします。

STBJのような客観テストでは、直接に測定できない能力については、このような方法によってその目標能力の有無を推定しています。

>>テスト1のサンプル問題

テスト2  聴解能力テスト

テスト2は、実践的な聴解能力を測定します。聴解能力を構成するのは、次の3要素があるものと考えて、それらの能力を統合的に測定できるようなテストを行います。

 <聴解能力の3要素>

 

これらの能力が複合的に発揮されて、「聴解能力」が構成されているのですから、「聴解能力」のテストには、これらの要素すべてにかかわる資料が得られるように企画されています。

>>テスト2のサンプル問題

テスト3  発話能力テスト(2)

テスト3は、4種類の「会話(=対話)」を聞かせて、最もふさわしい「やり取り」を正答とするテストで、具体的には第一話者の発話は同じですが、第二話者の応答が異なっていて、その4種類の応答で最もふさわしいものを選択させる方式です。

正しい応答が選べるということは、正しい発話ができるという推測に基づいています。 これに正答するのには言語的な能力ばかりでなく、社会言語学的な知識も必要な問題ですから、実践的なコミュニケーション能力の測定に役立つと考えます。

>>テスト3のサンプル問題

テスト4  聴読解能力テスト(1)

テスト4は、音声情報と「文字」あるいは「図表」などの情報を統合的に判断して、解答するテストです。日常のビジネス活動でも、音声と視覚情報を受けて行動するので、テスト4はそのような実践的な事務処理能力を測定します。

解答には、音声情報の「聴解能力」が必要であるが、同時に「文字」や「図表」の「読解能力」あるいは「解釈能力」によって「求められている判断」を下すことになります。

>>テスト4のサンプル問題

テスト5  聴読解能力テスト(2)

テスト5は、会話を聞いてから、それに基づいて「文字情報」を選択するテストです。
このテストも複合的な能力の発揮によって解答が得られる方式ですが、「会話」の内容を理解し、さらにすべての「文字情報」を理解し、テストの求める解答を選択する「現実の社会生活で必要な行動能力」の測定を目的としています。

「聴解能力」があっても、その後の「文字情報」が理解できなければ正しい選択はできませんし、「聴解能力」が不足していたら、その後の「文字情報」が理解できても、正答の選択が不可能になります。社会での言語使用には、このような複数の能力の協同作業で行われますので、この種のテスト問題に対応するための学習は、実践的なコミュニケーション能力の育成に役立ちます。

>>テスト5のサンプル問題

テスト6  聴読解能力テスト(3)

テスト6は、会話などの「音声情報」を聞きながら、イラストや地図などの「画像情報」を見て、その画像の中からテストが求める解答を選択するテストです。

テスト5との違いは、「文字情報」から解答を選ぶのではなく、「画像」を判断して解答する点です。言い換えれば、文字の「読解能力」は求められていませんが、文脈を解釈して応答するという、社会生活で欠かせない「現実的な言語使用能力」が測定の目標になっているテストです。

[注]「文脈」とは
コミュニケーションが行われている「状況」や「場面」の意味。
人はコミュニケーションを行う場合、当事者たちの間で言語的メッセージや身振りや表情などの非言語的メッセージを交換しますが、同時にそれを行う周囲の状況(=文脈)によって表現方法を調整したり、場合によっては、その文脈からわかることは、言語的表現からは省略したりします。
日本語は、この文脈によって話し方や丁寧さのレベルを変えたり、文脈に依存して語彙や表現を省略したりすることの多い言語ですから、日本語によるコミュニケーションでは、この「文脈」に対する配慮がコミュニケーションの成立に大きなかかわりがあります。
外国人日本語学習者は「文脈」と言語のかかわりをよく理解しなければなりません。

>>テスト6のサンプル問題

テスト7  語彙発話テスト

テスト7は、「音声情報」はありません。以下の形式の「文章の完成」問題です。

このテストでは、以下の知識などが測定されます。

語彙や表現の能力は、コミュニケーション能力の基盤でもありますので、このテストで高い得点を上げることで、言語的な知識、ビジネス日本語的な知識、社会言語学的な知識があることが証明できると考えます。

>>テスト7のサンプル問題

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